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Ride through a lava tube (Kona, Hawaii, 2006)
2008/07/23 01:28:43

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Kona Wrap-up #6 「Keep Kona Country」
昨年10月のハワイでは、自宅からコナ間往復における交通機関の利用とアイアンマン・ハワイのレース中に理論上排出したことになる二酸化炭素を相殺(オフセット)すべく、中国内モンゴル自治区ウランチャブ市にささやかながら11本のカラマツを植林した(写真はその証明書)。

その二酸化炭素排出量たるやばかにならない。ハワイへ行ってレースをして帰ってくるだけで、なんと「1.4335トン」ものCO2を個人で排出したことになったからだ。しかも、この「1.4335トン」ものCO2をオフセットするのに、植林したカラマツ11本がなんと「25年」もかけて吸収することになる。借りたお金を25年もかけて返済することなどと置き換えると気が遠くなる。

たった一度のハワイ・アイアンマンで自らの責任で吐き出したCO2を木11本が25年もかけて吸収してくれる…。これをこれまでに9回もやっていたるのだから、ほとんど「犯罪」に近い(?)。11本植えたからといって、それでは到底及ばない。しかも、アイアンマン中に排出したCO2量(約2.5キロ)は、なんと自宅前から乗って最寄の駅まで行って帰ってくる往復30分(片道15分)のバスが排出するCO2(約0.3キロ=300グラム)より8倍以上も多いのだ。「地球環境のためにアイアンマンを辞めますか、それとも木を植えますか?」

もっとも小さな積み重ねこそ大切…。レースのために移動して、レース中もゼーゼーハーハーと、CO2を生産し続け排出し続けているとしても、その量は実際のところ、温暖化につながるとされている社会や経済が生み出すそれとは比較の対象にならないほど微々たるものだ。しかし、我々は常に「炭素」(たとえば炭水化物や脂肪)を消費続け、その結果としてCO2を排出し続けていることは事実だ。しかも、その量は日常生活における身近な想像の範疇では決して無視できない。その量たるや「一回のハワイ・アイアンマンでカラマツ11本が25年もかけて吸収してくれる量」なのだから。今こそ、こんなところに気づきを見出し、環境への気配りを考え直したい。

「Keep Kona Country(コナを田舎のままで)」。カイルア・コナにあるサーフショップ「パシフィック・ヴァイブレーション」のオリジナルTシャツの背中に書かれている言葉だ。お店のオーナーであるマイク・マクマイケル(長年スイムのオフィシャルを勤められている)の娘さんローク(Lokelani)と少しだけ話をした。彼女は1996年のアイアンマン・ハワイを完走し、最も若い「アイアンウーマン」としてギネスブックにも登録された(当時19歳。今では18歳の完走者もいる)。その後も7度の完走を果たしている。ハーフ・ハワイアンの魅力的なサーファーガールだ。

「No Spray(害虫駆除剤をまくな!)」。ケアラケクアへ続く道の脇にはこう書かれた看板が目立つ。そういえば近年ではホテルやコンド、B&Bなどどんな宿泊場所に滞在しても、蚊も、すぐクルクル丸くなるゲジゲジ(?)の仲間も、そしてハワイのシンボルとも言えるゲッコー(ヤモリ)の姿をすっかり見なくなった。いたるところに殺虫剤がまかれているせいだろうか。観光客や宿泊客にとっては「虫」はやっかいものでしかない。しかし、夜な夜な鳴くあのゲッコーの楽しげな泣き声が懐かしくてたまらない。

クイーンKハイウェイでは昨年より大規模な改修工事が行われている。レースのコースでもあるクイーンKとそのアクセス口でもあるパラニ・ロードまで工事の手が及ぶ。ますます開発が進み、カイルアに近いハイウェイはいつも大渋滞。

イルカの海からイルカが少なくなった(ような気がする)。2006年の大地震で山の斜面から土砂が崩れ落ちたせいなのか。心無い観光客がいたずらに増えたせいなのか。キラウエアの25年ぶりの噴火のせいなのか。「イルカに近づくな!」とアメリカ海洋大気局は警告する。

「自然環境保護」に手厚いはずのハワイでは、毎日のように観光客相手の「エコツアー」が開催される。地元のスーパーKTAでは「エコバッグ」が売られている。「エコ」というと日本でも聞こえがよいが、実際にはほとんどファッションに近く、結局のところ人の「エゴ」にしか見えない。ハワイでは実際のところどうなのか。

「アイアンマン・ハワイ」。我々にとっては夢の場所だ。それが夢の世界だけではなく現実でどうなっているのかを知ることは、この夢の続きをいつまでも見続けるためには必要なことだと思う。「アイアンマン・ハワイ」を通じて、今こそ我々が気づくこと、考えること、できること、そして、すべきことはたくさんある。アロハ。


2008/10/29 23:25:35

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